24. Alien: Covenant (2017) / エイリアン: コヴェナント

『エイリアン: コヴェナント』(原題: Alien: Covenant)は、リドリー・スコット監督による2017年公開のアメリカ合衆国のSF映画である。2012年公開の映画『プロメテウス』の続編であり、1979年公開の『エイリアン』の前日談として製作された新シリーズの2作目である。『コヴェナント』は登場する宇宙船の名称である。

Alien: Covenant (2017) / エイリアン: コヴェナントのあらすじ

プロメテウス計画の出発前、男性型のアンドロイド(マイケル・ファスベンダー)が起動し、ミケランジェロの彫刻から自分をデヴィッドと名付ける。

2104年、宇宙船コヴェナント号は冷凍休眠中の2千人の入植者を抱え、人類の新天地となる惑星に向けて航行している。アンドロイドのウォルターが船を管理し、他の乗組員は休眠中だったが、ニュートリノの衝撃波を受け、船に甚大な故障が発生してしまう。休眠カプセルの中で船長のブランソンは死亡し、13人の乗組員が休眠から覚める。乗組員らが船の修理をしている最中、近くの惑星から人間が発信したと思しき信号を受信する。テラフォーミング専門家でブランソンの妻のダニエルズ(キャサリン・ウォーターストン)の反対を退け、船長代理のオラムは調査隊を編成し、惑星の地表に降りることを決める。

(以下、ネタバレです)
ダニエルズ、オラム、ウォルター、生物学者のカリン、科学者のファリス、武装した護衛部隊のロープ、コール、ハレット、レドワード、ローゼンサル、アンカーが着陸船で惑星に降下し、信号の発信源の調査を開始する。

地表では麦など地球由来の植物が自生しているが、動物や人間の姿はまったく確認できない。やがて一同は、信号の発信源である朽ちた宇宙船を発見し、内部の探索を始める。その最中、外で待機していた護衛隊員のレドワードの耳に黒い胞子が侵入し、皮膚の下に潜り込む。レドワードはやがて体調を崩して吐血し、カリンとファリスは彼を診断するため、着陸船に引き返す。時を同じくして、宇宙船の内部を探索していたハレットの鼻孔にも、同じ黒い胞子が潜り込む。

着陸船ではカリンとファリスが悶え苦しむレドワードを必死に看護しており、彼の衣服を脱がせたファリスは彼の背中の皮膚の下で何かが蠢いているのを見て、それが未知の感染症であると瞬時に察する。恐怖に慄いたファリスは、全身を激しく痙攣させるレドワードと、彼の吐血を浴びてしまったカリンの2人を医療室に閉じ込めてしまう。カリンはドアを叩いてロックを解除するよう助けを求めるが、彼女の後ろではエイリアン(ネオモーフ)の幼体がレドワードの背中を食い破り、出現する。ネオモーフはカリンを殺害し、ドアのガラスを破壊してファリスにも襲いかかる。ファリスは武器庫からショットガンを手に必死の反撃を行うが、予備の燃料タンクに弾丸が当たり、凄まじい爆炎が上がる。

その時、騒ぎを聞きつけた調査隊が帰還するが、その瞬間、彼らの目の前で着陸船は大爆発を起こす。全身を炎に包まれたファリスが船内から転がり出てきて絶命し、調査隊は絶望に包まれる。そのうえ、黒い胞子に蝕まれたハレットが喉を押さえて苦しみ始め、やがて彼の口を突き破って2体目のネオモーフが出現する。ネオモーフは耳障りな産声を上げ、素早く夜闇に消えていく。

一方、コヴェナント号のブリッジでは、待機していたテネシー、アップワース、リックスの3人が、調査隊との音信が途絶えたことを不審に思うが、正確な状況は把握できずにいる。

完全な夜を迎えた地表では、調査隊がコヴェナント号との通信を試みるが、通信状態が悪く救助を要請できない。無線に向かって叫ぶダニエルズのすぐ傍の草むらが急に揺れ始め、そこから成長したネオモーフが彼女に襲いかかる。咄嗟にダニエルズを庇ったウォルターの腕をネオモーフは食いちぎり、彼を吹き飛ばす。ネオモーフに向けて護衛部隊たちは発砲を始めるが、驚異的な俊敏性と凶暴性に翻弄され、アンカーが一瞬にして頭を粉砕され、殺されてしまう。どうにか一斉射撃で倒した後、着陸船の爆発から逃れた2体目のネオモーフがローゼンサルに襲いかかる。もはや絶体絶命と思われた時、1発の閃光弾が打ち上げられ、ネオモーフは退却していく。調査隊を助けたのは、かつてプロメテウス号に随行していたアンドロイドであり、ウォルターと同じ容姿をしたデヴィッドであった。

デヴィッドはおびただしい数の黒い謎の死体が散乱する地帯を抜け、自身の研究施設に調査隊を案内する。生き残ったダニエルズ、オラム、ウォルター、ロープ、コール、ローゼンサルの6名は、コヴェナント号が救助に来るまでの間、彼と行動を共にすることを決める。

戦いで腕を負傷したローゼンサルは1人、調査隊から離れて水場で身体を洗い始める。そこへ背後から人型の姿まで急成長したネオモーフが現れ、ローゼンサルを食い殺す。ローゼンサルが戻らないことを不審に思ったオラムは、ライフルを手に水場へ向かう。するとそこには、ローゼンサルの凄惨な死体と、ネオモーフの成長を喜び手懐けようとするデヴィッドの姿があった。すべてはデヴィッドの罠だったと察したオラムは、ライフルでネオモーフを撃ち倒し、デヴィッドに銃口を向ける。

デヴィッドは恐ろしい計画を告白する。デヴィッドはこの惑星の先住民を黒いウイルスによって殲滅して作り上げた研究施設で遺伝子操作を繰り返し、最強の新生物・エイリアンの創造を研究していた。デヴィッドと共にこの惑星にたどり着いた唯一の人間であるエリザベスを宿主としてエイリアンを創造したデヴィッドは意図的に信号を発信し、さらなる実験対象となる生身の人間が訪れることを待っていたのだ。

デヴィッドの策略にかかり、卵の培養室に連れていかれたオラムは、そこで誕生したフェイスハガーに襲われ、完成体であるエイリアン(ゼノモーフ)の宿主とされてしまう。やがてオラムの腹を突き破り、ゼノモーフが誕生する。

その頃、研究施設の機器を利用してコヴェナント号との通信に成功したロープとコールは仲間を呼びに向かうが、そこでローゼンサルとオラムの遺体を発見する。その最中、培養室から逃げ出したフェイスハガーの1匹にロープが襲われる。コールがすぐさまフェイスハガーをナイフで剥がしてロープを助け出すが、その背後には成体まで成長したゼノモーフの姿があった。コールが喰われている間に、ロープは泣きながら逃げ出す。

脱出の準備をするダニエルズに、デヴィッドが襲いかかり、彼女も宿主にしようと目論む。しかし、そこへウォルターが駆けつけ、デヴィッドを抑え込む。ウォルターとデヴィッドが戦っている間にダニエルズとロープは研究施設を脱出し、上空から現れたテネシーの操縦する着陸船に乗り込む。そこへデヴィッドを倒してきたというウォルターも合流し、共にゼノモーフを撃退して惑星から脱出する。

これにて一件落着と思い、生存者たちは穏やかな時間を過ごす。しかし、医療室で治療を受けていたロープは、惑星でフェイスハガーに襲われた際に産卵されていた。まもなく、ロープの腹を突き破って現れたゼノモーフは、コヴェナント号の船内に身を潜めて急成長すると、シャワー室で無防備に逢引していたアップワースとリックスを殺害する。

ダニエルズとテネシーは、監視室のウォルターによるサポートのもとで死闘の末、ゼノモーフを格納庫へ誘い出して隔壁を開き、宇宙空間へ放り出すことに成功する。

当初の惑星植民地化計画を続行するため、ダニエルズとテネシーは最終目的地となる惑星を目指して冷凍休眠に戻る。休眠カプセルに入ったダニエルズはウォルターにブランソンの話をするが、そのことを認識できないウォルターの正体は、惑星で彼を殺害してすり替わったデヴィッドであった。半狂乱に陥ったダニエルズは、やがてカプセル内で休眠についてしまう。

こうしてコヴェナント号の支配に成功したデヴィッドは、笑顔で自身の体内からエイリアンの卵が入った容器を取り出し、人間の胚が保管されているキャビネットにしまう。新天地への到着を待つ入植者たちが冷凍休眠中の船内で、デヴィッドの新しい計画が始まった。

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